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20101218 DevLOVE HangerFlight:TOC makes you HAPPY!? 第一部
- 2. Change the Rule!(CTR)の紹介
DevLOVEの創始者、@papandaさんが立ち上げたい
くつかの勉強会の一つ。
名前の由来は、「チェンジ・ザ・ルール!」という
書籍から。
TOC/CCPMをメインに、TOCなことを発表し合ったり
してます。
わりとゆるふわな感じ。
Google グループがあるので、
チェンジ・ザ・ルール! グループ検索
- 5. いちおう、自己紹介
やまさきかずのり(@ymkz303)
(株)jig.jpでプロマネやってたり、チームリーダだっ
たり、開発者だったりします。
TOC/CCPMスペシャリスト(ゴール・システム・コンサルティング認定)
認定スクラムマスター
DevLOVEの運営スタッフでもあるのですが、今日は
CTRの人としてここにいます。
よろしくお願いします
- 6. 質問1
TOC
(Theory Of Constraints:
制約条件の理論)
をご存じの方、挙手!
- 9. 今日はこれを使います
B
D
相手が望んでい
現在の行動
ること
A
目的、ゴール
C
D‟
自分が望んでい
とりたい行動
ること
今日の目的:これで、あなたの抱えている問題の解決にやくだてたい!
- 12. “問題”を行動に
“問題”を生み出している行動を、現在進行形の具
体的表現にしてください。たとえば…
仕事に対するモチベーションが低い
⇒なぜ?:仕事に対してやらされ感があるんだよな…
⇒「受け身で仕事をする」
家庭内がギクシャクしている
⇒なぜ?:嫁の機嫌が悪いんだよなあ…
⇒なぜ?:仕事とか勉強会とかでほぼ毎晩帰りが遅いし…
⇒「毎晩のように遅い時間に帰る」
- 13. “行動”をチェック
簡潔に、文章になっている?
⇒単語だけだと、なんのことかわからない
自分で解決可能?
⇒物理法則とかはどうしようもない
本当に存在する?思い込みじゃない?
⇒事実でないなら解決しない
それは本当によくないこと?
⇒自分がどう痛みを感じているか説明できるか
複数の内容が含まれていない?
⇒○○なので××している、な感じではない
- 14. ソロワーク
「価値のある人生を送る」上で、あなたが抱えてい
る“問題”を、ひとつ以上、書き出してください。
その“問題” を引き起こしている具体的な行動を考え
て、書き出してください。
書き出した“行動”の内容を、前ページの観点で
チェックしてみてください。
- 15. 共有タイム!
あなたの“問題”と具体的行動を、
グループ内で共有しましょう。
自己紹介とかもここで!
共有できたら、今日解き明かす問
題をグループ内で“ひとつ”選ん
でください。
- 16. “問題”ってなんだろう?
一般的に、“問題”は“ありたい姿”と“現実”のギャッ
プとして説明されます。
一方、“対立”“ジレンマ”は、 問題に対して取れる同
時には両立しない、どちらをとっても何らかの不利
益がある(またはそう思い込んでいる)二つの行動のど
ちらかを取らなければいけない状態を表します。
つまり、“問題”は、「とりたい行動」と「現実に
とっている、とらされている行動」の“対立”“ジレン
マ”と言い換えることができます。
ジレンマの解決方法として“妥協”がありますが、こ
れをすると結果的にどちらか(または両方)の要望も満
たさない、 “Win-Lose”“Lose-Lose”の状況となって
しまいます。
- 18. どういう行動をしたい?
本当は、どういう行動を取ればいいと思いますか?
(D)の行動の元となる問題を起こさないためには、動
向どうすればいいと思いますか?
「仕事に対するモチベーションが低い」
⇒「受け身で仕事」をしたくないんだよなあ…
⇒「主体的に仕事をする」
「家庭内がギクシャクしている」
⇒「毎晩帰りが遅い」からなあ…
⇒「できるだけ早く帰る」
※「(D)しない」という行動はNG!
- 20. “対立”をチェック
D
DとD’の二つの行動は、ジレンマ、対 毎晩のように
立している行動ですか? 遅い時間に帰る
まったく正反対な行動ですか?
同時にできない行動ですか?
どうして同時にできないんでしょう
か?どうしてどちらか一方しか選べ
ないんでしょうか。 D‟
できるだけ早く
帰る
•遅く帰りつつ、早く帰ることはできない。
•早く帰れる日なら、勉強会に行きたい。
- 21. グループワークその2
現実に取っている行動(D)に対する取
D
りたい行動(D’)はなんでしょうか? 毎晩のように
遅い時間に帰る
(D)と(D’)が、本当に対立しています
か?
(時間があれば)どうして同時にできな
いか、どちらか一方しかできないか D‟
を考えてみてください。 できるだけ早く
帰る
- 24. どうしてそうありたいんだろう?
目的(A)を達成するために(B)でありたい必要があるの
は、どうしてですか?
目的(A)を達成するために(C)でありたい必要があるの
は、どうしてですか?
よりやりがいのある仕事ができる。
より多くの収入を得るには、継続的に力をつ
けていく必要がある。 B
自分のスキルを
高め続ける
A
価値のある
人生を送る
C
家庭は唯一無二の存在。 家庭を良好に
パートナーの理解と協力なしには、よい人生
など送れない。 保ち続ける
- 25. “雲”を作って読み合わせよう
Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…
Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…
Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…
Cであるためには、D’する必要がある。なぜなら…
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 26. “目的”の見直し
読み合わせてみて、しっくりくるかどうかを確認し
ます。
仮に設定した“目的”を見直します。
もっと具体的な目的がよければ、書き換えてくださ
い。
そのままでしっくりくるなら、そのままでも大丈夫
です。
- 27. グループワークその3-1
(D)と(D’)それぞれ、どういう望みがあってそういう
行動をしている/したいか、考えてみてください。
(B)と(C)それぞれ、目的(A)を達成するためにどうし
てそうありたいのか、考えてみてください。
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 28. グループワークその3-2
組み合わせて“雲”を作り、読み合わせてみてしっく
りくるかどうかを確認してください。
“目的”がこれでよいかを見直してください。
完成した“雲”を共有・発表しましょう!
なぜなら
なぜなら B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…
価値のある Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…
人生を送る Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…
Cであるためには、D‟する必要がある。なぜなら…
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
なぜなら 保ち続ける 帰る
なぜなら
- 29. “対立”を解消する
ここまで、 “雲”を使って“問題”の“対立”の構造を考
えてきました。
TOCでは、 “目的・ゴール”が同じであれば、本来対
立は存在せず、その原因は誤った仮定・思い込み(ア
サンプション)にあると考えます。
これまで作ってきた“雲”は、対立の構造に根付く
誤った仮定・思い込みを明らかにし、その解消を助
けるツールです。
そして、その対立は必ず解消できます。
- 30. “対立”の構図を見直そう
よく見ると、(B)と(C)は、(A)を実現するための必要
条件であり、それ自体は対立していません。
ここに存在する対立は、(B)×(D’)、(C)×(D)、
(D)×(D’)の3つしかありません。
それぞれの対立が発生している原因には、何らかの
仮定・思い込みがあるはずです。
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 31. “雲”を蒸発させるには?
相・自・時・妙
©岸良祐司
相手の要望を尊重する。取りたい行動(D„)で、相手が望んでいること
相 (B)を満たすことができないか?
自分の要望を尊重する。取っている行動(D)で、自分の望むこと(C)を
自 満たすことはできないか?
時と場合によって、(D)と(D„)のどちらかの行動を取ることで、相手
時 と自分が望むこと両方を満たせないか?
妙案。(D)と(D„)は、本当に両立、同時に行うことができないか?
妙 (B)と(C)の要望を満たす、(D)と(D„)以外の何か別のやり方はないか?
- 32. 【相】相手の要望(B)を尊重する
(D’)すると、どうして(B)ができないと思いますか?
⇒「思い込み」を導き出す
(D’)をしつつ、(B)を満たす方法は本当にないです
か?⇒「解決策」を導き出す
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
仮定・思い込み
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 33. 【自】自分の要望(C)を尊重する
(D)すると、どうして(C)ができないと思いますか?
⇒「思い込み」を導き出す
(D)をしつつ、(C)を満たす方法は本当にないですか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
仮定・思い込み
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 34. 【時】時と場合によって
(D)と(D’)はどういう時に対立しますか?
⇒ 「思い込み」を導き出す
あるときは(D)、あるときは(D’)というルールで両立
はできませんか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
仮定・思い込み
人生を送る
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 35. 【妙】妙案ひらめき
(B)と(C)が両立できないと思っているのはなぜですか?
⇒「思い込み」を導き出す
(B)と(C)を両立させる方法は本当にないですか?
⇒「解決策」を導き出す
B D
自分のスキルを 毎晩のように
高め続ける 遅い時間に帰る
A
価値のある
人生を送る
妙案
C D‟
家庭を良好に できるだけ早く
保ち続ける 帰る
- 36. 解決策を検討する
矢印 仮定 解決策 どうやって行うか メリット
相 毎晩早く帰ると、ス 早く帰ってもスキルを 家庭でも勉強会に参加し パートナーと過ごす
キルを上げる機会が 上げる方法を考える。 ているような環境を整え 時間が増える。
なくなるから。 る。
自 毎晩遅く帰ると、 遅く帰っても、パート 毎晩遅く帰ることを納得 勉強会の参加数を減
パートナーの機嫌が ナーが不快に感じない させる。 らさなくて済む。
悪くなるから。 方法を考える。
時 勉強会がないとき、 勉強会がないときは、 勉強会に参加する曜日を、 家庭の対話と勉強会
出られないときは、 早く帰るようにする。 あらかじめ決めておく。 のバランスがとれる。
仕事が詰まっている 毎日勉強会を入れない。 いつでも定時で帰れるよ 心がけることで、仕
ときだから。 うに仕事をする。 事の効率も上がる。
妙 自分を高めることの 自分の家で勉強会をす 勉強会の主催者になる。 勉強会に参加しつつ、
価値は、パートナー る。 パートナーも興味を持て 対話の時間も増える。
には理解できないか 勉強会にパートナーと る勉強会を選ぶ、作る。 話題のネタも増える。
ら。 参加する。
- 37. Goldrattの信念
ものごとは、そもそもシンプルである。
人は、ものごと、問題を複雑に考えようとします。現実世界で巻き起
こるあまたの問題は、実はすべて因果関係で結ばれており、その根底
となる原因にはごく少数の“対立”が存在します。
対立は、必ず解消できる。
目的が同じならば、本来対立は存在しないはず。対立の原因は、誤っ
た仮定や思い込みにあります。
相手のせいにしても、問題は解消しない。
対立構造にあるとき、人は相手のせいにしたがります。相手を責める
と、あるはずのすばらしい解決策を見過ごすばかりか、物事を誤った
方向に導いてしまいます(これまでの例でいうと、「離婚」とか)。
“雲”は問題の対立構造を明確にして、問題解決の手助けをします